胸オペした人の記録

社会人胸オペ前後記録

オペ当日〜帰宅

◼️オペを受けるにあたって

自分の場合、20代前半、ノンホル、独身一人暮らし。家族.恋人.友人.アテンドなどの付添い人はなし。唯一、遠い地方の実家母にはカミングアウトしたものの、オペのハードさ(日帰り手術、付き添いが必要なレベルの人の経験談など)を伝えてないので、サポートなどはゼロ。帰宅後の身の回りの世話は自分頼り。

U字切開。入院なし・翌日ドレーン抜去の内容。

4月末の為、暑くも寒くもなくという気候。シャツ+パーカーで移動。

行きは夜行バス。帰りは新幹線(指定席絶対とろうね)

クリニックの事前案内の中に近場のホテルの紹介もあり、2泊予約。


▼前日(移動)〜当日朝

仕事終わりの晩に夜行バスに乗り込む。夜行バスの出発駅に行くまでに、ええ〜本当に今から行くの?本当に明日?へっへっへっ…と頭がポヤポヤし過ぎて赤信号を渡ってしまい轢かれかける。車通りの少ない時間の田舎でよかった。

朝東京到着。病院最寄り駅近くの銀行でオペ代引き出し。ゆうちょ銀行のATMでは確か一度に40万までしか下ろせないのでテンパらずに窓口にいこう。テンパった。


▼病院到着

窓口にて支払い。

診察室で先生と初対面。これからやる手術の術式(自分の場合はU字)について絵を描きながら説明される。先生の雰囲気もあって生物の授業っぽくちょっとワクワクする。

手術する空間というと仰々しいイメージがあったけれど、すぐ隣の部屋が手術室だったのでかなりびっくり。


▼手術

好きな音楽かけてくれるというのでリクエスト。

下着のパンツ1枚だけになり、手術台に腰掛けて血圧測定など。

手術台に寝そべり、酸素マスク?麻酔を吸うマスク?をして数秒後に横向けになるよう指示を受ける。おそらく麻酔を注入されたものと思われるけれど、横向きになった時点で即落ちたので不明。

フォロワーさんで麻酔で相当苦しんだらしい人もおられたので、本当に人による様子。


▼手術終了

よく寝た。という感覚の目覚め。 

そしてトイレに行きたい。膀胱が大変やばい。トイレに、行きたい。本当にめちゃくちゃ行きたい。トイレ行きたい。

尿道カテーテルは麻酔で落ちた後におそらく入れられ、起きた瞬間のぽやぽやしてる時に抜かれたのであんまり痛みがあった記憶はなし。

30分ほど手術台に寝たまま安静にとのことだったので、トイレの事を考えながら片付け作業してる看護師さんに色々聞きながら待機。痛みや体調不良などはなし。

(手術時間は確か4時間ほど。乳輪が小さく時間がかかったらしい)

本当にトイレに行きたい。この30分、多分人生で一番トイレのことを考えた。


別の安静室を案内され、麻酔がある程度抜けてちゃんと歩け、帰れそうになったら声をかけてくれと言われて貰った飲み物とお菓子をつまんでとりあえず安静にすることにして、ようやくトイレに。

あの切迫感はTwitter実況を見ていたフォロワさんはお分かりかと思う。あまりにトイレにこもり過ぎて、途中扉の外からスタッフさんに心配される。

特に介助等なく歩ける。夕方まで寝て頭や身体がふわふわしてる感覚。


▼退院

病院が呼んでくれたタクシーに乗って、予約していたホテルへ。

とりあえず荷物を置いて、近くのコンビニで食料を買い込んでひたすらダラダラ。


▼術後0日目(ホテル泊)

当日の20時頃に医師からショートメールにて容体やドレーンの排液の量などを確認される。

排液が多い気がして不安から ドレーン 排液 で無駄にひたすらググる


夜になってから筋肉痛のような痛みと固定バンドの息苦しさが強くなるわ、排液の量が多いわ、管に通ってる液体が全部血液っぽくなるわかなり不安になりつつ、楽な体勢でとりあえず寝る。


・できたこと:歩く、顔を洗う、リュックを背負う・下ろす、寝そべる、寝た状態で斜め横向きになる、ペットボトルを開封する

・できないこと:走る、肩より上に肘をあげる動作、うつ伏せになる


▼1日目(ホテル泊)

16時ごろの診察までとりあえずゴロゴロ。

電車に乗って病院へ。ドレーンの抜去があり、切った部分の自己処置の方法・固定バンドの付け方の説明を看護師から受ける。

ドレーンの抜去は痛いとも聞いていたけれど、自分はドゥルヌポンッといった感覚で痛みはなし。

ドレーン挿入部は医療ボンドで固定しているとのことで、自然に剥がれるまで剥がさないようにとのこと。

電車に乗り、コンビニで食料調達してホテルに戻ってダラダラ。


・できたこと : ホテル-駅-病院 の計30分ほどの徒歩移動と数分の電車移動、着替え、他0日目と同様

・できなかったこと:0日目同様


▼術後2日目(帰宅)

職場には実家に帰省すると言っておいたので、地元の銘菓を東京駅で探して購入。

指定席を取っていた新幹線にて帰宅。絶対に指定席を取ろう。一駅でさえ立ちっぱなしはきっと無理だった。

バンドをきつく巻きすぎて虫の息。

ホテルから帰宅するまでかなり徒歩移動が多かったけれどゆっくりではあるが歩けた。

とりあえずダラダラ。


できたこと: 1日分の宿泊セットその他軽い荷物の入ったリュックを背負っての徒歩移動(ただしバンドで息が苦しく楽ではない)

できなかったこと:走る、うつ伏せになるなど。


◼️あって良かったもの、装備

・リュック: 

背負い方を工夫すればリュックも背負えるので大丈夫だった。キャリーケースはおそらく段差乗り越えるのもしんどくて持ち上げられないと思う。

・パーカー:

前開きのシャツのボタンとボタンの隙間からドレーンの管を出して、パーカーの下にドレーンの入ったバッグを隠して移動した。

スマホのモバイルバッテリー:

しんどい時でも自由な体勢でスマホを触りやすい